「このうちでフェミリアが知らないことはなにもないわ。なにかあったらフェミリアに聞きなさいね」

マリアさんも太鼓判を押すフェミリアさんが、お礼状と言うのだから従いましょう。

まぁ、ものを頂いたらお礼は必須ですものね。

「フェミリアさん、色々教えてください。お礼状の件も、よろしくお願いします」

頭を下げると、フェミリアさんはちょっとビックリしつつ、言った。

「もちろんですわ、お嬢様。私たちの大事なお嬢様の頼みを、私たちは断りませんわ。おまかせ下さいませ」

私は本当に良いうちの娘になれたんだなと、ちょっとうるっときたのは、内緒だ。

その後、謁見中に先に乳母と帰宅していたアラルくんと初対面。

乳母のナタリーに連れられて来たのはぷっくりほっぺの可愛い二歳児。

アラルくんは、まだまだおしゃべりは舌足らず。

とっても可愛らしい、アラルくんに私はゆーちゃと呼ばれてメロメロになったのは言うまでもない事だった。

うちの妹と弟は天使だ!

姉馬鹿。大いに結構!可愛いは正義であるのだった。