翌朝、準備して再び馬の上。
しかも、ここに来て初めてベイルさんと一緒。
「ユウ様、どうぞ」
手を差し出されて、引っ張りあげられる。
クリストフさんと違って、細身なのに力があった。
そして、意外と筋肉質。前に座って胸もとに寄っかかってもビクともしない。
ベイルさんは着痩せするだけで、しっかり筋肉ついてた、細マッチョさんだった!
そんな、初相乗りにちょっとドギマギしつつも街道はしっかり整備されていてこの先は王都まで石畳なのだという。
今までとは全然違う乗り心地を楽しみ、どんどん増えていく建物や人を眺めているうちに、お昼前。
とうとう、王都の城壁の門へとたどり着いたのだった。
「さすが、一国の中央都市。一番建物も人も多いね」
そう話しつつ、私たち王国騎士団は検問所は待たずに通れたので一同このまま、王宮の騎士団詰所に向かうそうです。
騎士団の詰所。騎士だらけ。
筋肉美見放題かな? あ、顔が緩まないように気をつけなくっちゃ。
こうして、私は無事王宮近くの騎士団詰所に着いたのだった。