私は、考えた。どうやったら隣国の攻撃を退けてさらに、今後安全にこの近隣の住人が暮らしていけるかを。

魔法で結界を張ってみるとか? しかし、結界なんてものはそうそう維持できるものでもないよね。

うーん、嘘発見器的な感じで、怪しい人は関所で通さないとか?

空港の金属検査みたいなので、怪しい人をお知らせするゲートとか?

あんまり現実的じゃないな、ここ科学技術はそんなに無いし……。

でも、その辺りは魔法でどうにかなるんじゃないかな?

ここに悪意を持つものは入れません! って感じの判定するものを作って、砦の通用口に設置すれば良さそう。

それなら、イメージ的には占いで使う水晶球がいいな。

それに手を載せると、悪意ある人物が触れたら中に黒いモヤが出てきて、問題ない人は黄色とかどうだろう?

いいかも! なんて一人そこで頷くと、副団長さんが私に聞いてきた。

「ユウ様。なにか、いい思いつきでも?」

その問いかけに肩を揺らしてビックリしつつも、今考えたことを言ってみることにした。

「この砦の通用口に、ちょっとしたものを設置してみたらどうかな? と思いまして」

そこから私は、さっき考えたことを言った。

「まずはこの状況をどうにかしなきゃならないんですが、落ち着いたら住人の安全のために、ここに悪意を持って入ろうとする者の入国を拒否できるような装置を置きたいなと」

それには、ちょっとみんな目が点になったみたい。