たどり着いた先は、綺麗な庭園のあるお屋敷。

そこの庭の東屋だった。

綺麗に魔法でライトアップされており、秋咲きのバラがいい匂いとともに美しく咲き誇っていた。

「ここは私用の邸宅です。ミレイド家ほど広くはありませんが、このバラは自慢ですね」

まさかの行き先がベイルさんのお家とは思わず驚くものの、綺麗な庭園はとても居心地がよく、ここにも多くの小さな隣人が居た。

「お招きいただけて、光栄です。本当に美しいですね」

私は、東屋からの景色を本当に楽しんでいた。

そんな私の足元に跪くベイルさんの姿に、驚いて目を見張る私の手をしっかりと掴みそして目線を合わせるとベイルさんは口を開いた。

「ユウ様、私はあなたに一番大きな嘘をつきました。それは、してはならなかったと反省しています」

言葉と共にその表情はとっても苦しそうで、事実反省しているのだろう。

なにが嘘だったのか、私には分からないけれど……。