「やめてっ…」


彼の細い指先が肌に触れると
身体が跳ね上がった。



「身体は…悦んでいるみたいだけどな。」


どんな女もが悦ぶであろう力加減のタッチで肌に触れていく。



逃げられない状況に

与えられる刺激に

頭がおかしくなりそうだった。



ジュンちゃんしか嫌なのに。

こんなの嫌なのに。



「ひま…しようよ…。」

「有っ…ほんと、ダメ…!」


こわい。


ピンポーン


「あ。」


有は玄関の方に視線を向けると
黙って一人でベッドに入り込み、私に背を向けた。


「有…」

「ごめん…どうかしてた。」