「何があったのか知らないけどさ。すぐ顔に出すのやめなさいよ。」

「え。」


顔を上げると唯ちゃんに
ほっぺをつねられた。


「世の中には悩んだって仕方ないことなんて、沢山あるのよ。」

「唯ちゃん…。」

「堂々としていなさい。悪いことをしていないならね。その方が相手にとって、楽なこともあるのよ。」



堂々と…

そっか。