「ひま!」


蓮兄がトイレに行ったタイミングで
思わずひまの手を掴んだ。

純大も今日は別スケジュールだ。


「あ、ごめん。」


この前してしまったことを思い出して
すぐに手を離した。


「大丈夫だよ?」


ひまは
また少し笑顔を作った。


うまく言葉が出てこなくて、すこし時間が流れる。


「この前は…まじでごめん。」


許されることじゃないけれど、ずっと謝りたかった。


「ううん。気にしないで…杏奈さんのことがあったから、、だよね。」


最初はそうだった。


でも…