ドサッ!



メイクしてもらった以来の有の部屋。


アロマの香りが頭に染みる。


「ちょっ!有…やめて。」


有はベッドに押し倒したひまりの上にかぶさると

いきなり自分のTシャツを脱ぎ捨てると
そのまま首に潜り込んで、唇をこすりつけた。


「やっ…」


ものすごい力。

女の力では、とても拒めない。


こわい。


有の顔がいつもと違う…


いつもみたいな綿菓子のような笑顔じゃなくて

男の顔。


「有!!やめて!わたしはジュンちゃんが…」

「…なんであいつなの?俺が先に見つけたのに。」

「え…」

「あいつには…渡さない。」