「蓮兄のところに行きましょう!」

「蓮兄…?」


なんで…
あんたが馴れ馴れしく、そんな風に呼ぶの…


私のお兄ちゃんなのに…


有だけじゃなくて
蓮兄まで…!?


「なんで、あんたが!蓮兄って呼ぶの!」


カッとなって思わず手を振り上げると
突然現れた佐倉さんに腕を掴まれた。


「やめろ!お前!勝手なことしておいて、何してるんだ!」

「…っ!!」