「ありがと。」


すぐ背中に感じる有の存在に
すこし緊張して、肩がすくんでしまう。


なんか
話さなきゃ…。


「…二人はまだ寝てる?」

「二人とも走りに行ったよ。」

「そう…」


少しぎこちない会話。

ライブの後から少し有は機嫌が悪い。


振り返るとその距離の近さに思わず身体をひいた。