「まぁ、私と違ってSunriseは今やトップアイドルだし、週刊誌の記事くらいどうってことないでしょ。あんたが、あんまり心配しなくてもいいんじゃない?」


私を慰めるように唯ちゃんはそっと頭を撫でてくれた。


大きな手のひらに、すこし蓮兄を思い出す。すごく安心する。


「ひまり…」


唯ちゃん…


「あー…こんなことしてたら、また変な噂がたっちゃうわね。これ以上敵を作るのはだめね。」


パッと手を離すと唯ちゃんは立ち上がった。


「とりあえず気をつけてよ。愛情は1番、憎悪になりやすい感情なの。ファンは全員が神様じゃないんだからね。またね。」


唯ちゃんはそのまま踵を返すと歩き出した。


『またね。』


その言葉に胸が
チクンと苦しくなった。



唯ちゃん…また会えるよね?