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「あんた、バカなの?この前、撮られたばっかじゃないの。週刊誌の記者をなめんじゃないわよ。」

「唯ちゃん…」

「私とあんたの事さえ記事に書かれたの忘れたの?何にもないっていうのに…むしろこんな小娘、興味のカケラもないわ。」


そうだ。

この前二人でカフェに行っておしゃべりしていたのを写真に撮られたことがあったっけ…。


あの時は唯ちゃんの事務所がなんとか揉み消してくれたけど…


今考えると売れ出し中の及川唯人という存在を守るためにお金を詰んだのかもしれない。


あの時もこうやって、ただの友達同士の私達ですら

まるで恋愛関係があるかのように書いてあった。



あんな風に抱き合ったりしたところを写真を撮られてしまったら
もう弁解しようがない。


本当に軽率だった…。


初めての彼、デート。


確かに浮かれすぎていた。


Sunriseのことを考えたら、もっと慎重に動くべきだったのに…