「事の概要は以上だ。質問は?」






「ありません…。」



この前のデートのことがこんな風にすぐ記事になるなんて。


私は芸能界というものを全然分かっていなかった。



「この状況がSunriseにとって、よくないことは分かるよな?」







「…だから。」


佐倉さんは最後にポンと
私の肩をたたいた。



「ひまりには本当に感謝してるんだ。杏奈が帰ってくるまで、しっかりやってくれていたのは分かってる。」



私だって
イロイロ見てきた。


佐倉さんの言いたい事はすぐに分かった。



「別れろとは言わない。ただ…しばらくは、目立つ行動はとらないでくれ。分かるな?」


「はい。」



佐倉さんの思ったよりも寛容な対応に
逆に胸がざわついた。


本当にこのまま
ジュンちゃんの側にいていいのかな…