「ひまりちゃん?」

「ん?」

「ハイ。」


俺が拳を出すとひまりちゃんは首をかしげた。


「え?こう?」


コツン


ひまりちゃんは、俺の拳に自分の拳をあてた。



(男と男の友情の拳の交わし合いじゃないって。こういうところ、ちょっと天然なんだよな…)


「違うよ笑、手だして。」


そのまま、不思議そうに手を開いた。


シャラ…


「これ…」


渡したネックレスをすくうと
びっくりした顔で俺を見上げた。


「デート記念♪」

「ジュンちゃん…」


じわっと瞳をうるませた。


「うれし?」


コクコクとうなづいて泣きべそをかいた。

そんなところも全てが愛おしい。


「ね、つけて…」


シャラ


華奢な胸元にダイアモンドがキラリと輝いた。


「わ、綺麗…」


ダイアモンド。

永遠…だから。


「ずっと一緒だからな!!」


俺の好きが君にたくさん
届けばいい。


愛してる。


こんな気持ちは初めてなんだ。

ずっと一緒にいたい。


誰も
邪魔しないでくれ。