「うわ~~~」

「あ、ちょっと…声大きいよ。」


純大は東京タワーの最上階につくやいなや
窓ガラスに張り付いて、大声をあげた。

彼はいつもちょっと子供みたい。


「ジュンちゃん!!みんな見てるよ…」


でも本当は純大が格好良くて見ていただけかもしれない。


「あそこ、俺たちのマンションかな?」

「え?どこ?見えない。」


―ヒョイ


「きゃ///」


だけど

軽々と私を抱き上げた腕は全然子供じゃなかった。


「お、おろして///」

「なんで、ほらあそこ。」

「…は、恥ずかしい。」


軽く不機嫌そうな顔をした純大はゆっくり私をおろした。


「なんで?俺…恥ずかしい?」

「ち、ちが…」

「やだ?」