「ここなんてどう?」


夜、不動産屋でもらってきた資料を二人でベッドに転がりながら見ていた。



「えー、、俺も一緒に住んじゃおうかな。」



純大は私の膝に頭をのせて
ゴロゴロしだす。



「もぅ…なに言ってんの。アイドルのくせに。ばれたらスキャンダルになるよ。」


「いいけど、別に。真剣交際だし、スキャンダルじゃないでしょ。」



アイドルの恋愛なんて
御法度な気がするけど…



「どうせ、いずれ結婚するし。」


「結婚?誰が。」



私の返答に飛び起きた純大は
私のおでこにデコピンをくらわせた。



「俺とひまりちゃんに決まってるだろ!何言ってだよー、ほかに誰がいるのさ。」