「蓮兄がひまりちゃんが泣いてたって聞いて。」


床に座り込む私をバスタブに座らせると
そっとおでこに張り付いた髪を撫でた。


「ん?どうした…?」



優しい笑顔。

大好きな笑顔。

本当のこと言って、嫌われたらどうしよう…



「あの…私、有と…」


話しながら、涙がこぼれて
うまく話せなくなる。


「部屋に連れて行かれて…あの…」

「…した?」


大きく首を振るうと
純大は優しくそっと私を抱きしめた。


「大丈夫。きれいにしてあげるから…」