「ジュンちゃん、相変わらず子どもみたい。」


その杏奈さんの台詞に顔を上げた純大は、軽く彼女を睨みつけた。



「うるせーな!杏奈。お前こそ、勝手なことばっかりして。蓮兄がどれだけ心配したと思って…」

「わかってるよ〜ジュンちゃんのバカ。」


杏奈さんは笑いながら、純大の肩をポンポン叩いた。


どきん


やっぱり仲いいな…


そんなことだけで
胸が騒ぐ。



「そうやってふざけて!ねぇ、蓮兄?」

「杏奈もあんまり、ジュンちゃんのことからかうなよ。」

「はーい!」



そう言いながら、慣れた様子でリビングに入っていく。



当たり前か。

自分の家だもんね…