「…。」



しばらくして 私の視線に気付いたのか、男の子が顔を上げ目が合った。



「気が散るから、ジロジロみないでくれない?」



睨みながら男の子が言う。



「ごっ…ごめんなさいっ!」


見ている意識が殆どなく見ていたので、驚いて声がひっくり返った。

なんだか恥ずかしくって、顔が熱くなる。


それでも、ついつい気になって 視界に入ってしまう。


そんな私を見越したのか、大きく溜め息をついて男の子は 片付け始めた。

申し訳ないと思いつつ、
でも優奈ちゃんを待っているので、別の場所に移る訳にもいかなく 黙って座っていた。