日向side

さっかから愛莉が苦しそうな顔をしている。
なんでだ。なんで言ってくれないんだ。

信じてくれよ
俺を
俺たちを


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愛莉side

日『下っ端達に挨拶してもらう。いいか?』

『もちろん』

葵『みんな集まれ』

日『俺ら華龍に姫ができた。挨拶を』

『本郷愛莉です。まだ認めたくない人は無理にとはいいません。少しずつでもいいので馴染んでいきたいです。』

下『こちらこそ!お願いします!』

日『良かったな愛莉』

『うん』

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冬『お腹空いたーー』

『なんか作ろうか??』

冬『え、いいの!?』

『ついでにみんなのも』

日『じゃあオムライスで』

葵『僕はカレーでお願いします』

蓮『カルボナーラ』

冬『麻婆豆腐がいいなっ!』

銀『ハンバーグ』

『OK!』

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葵『手伝いましょうか?』

『あ、ならパスタ湯掻いてくれない?』

葵『分かりました』

『葵さ、無理して頑張ろうとしなくてもいいんだよ?』

葵『!?そんなことないよ』

『ならそのたまに見せる苦しそうな表情は何?私の勘違い?』

葵『やっぱり愛莉にはバレてたか。予想はできてた。ちょっと話聞いてくれる?』

『葵がいいならね』

『うん。』

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葵side

僕の家は自分でいうのもなんだけどお金持ち。
お父さんが大企業の社長なんだ。だから跡取りは僕になった。でも正直僕は継ぎたくない。なぜなら今の華龍と一緒にいたいから。やっと見つけた居場所なんだ。離れたくない。お父さんには話したけど納得してくれるはずも無かった。
でも高校卒業するまではいいと言ってくれたんだ。あと2年ある。でも俺にとってはすぐなんだ。だからこの楽しい時間を味わって行かなきゃならないんだ。

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愛莉side

『葵はプレッシャーと戦ってるんだね』

葵『?』

『もし2年後3年後も華龍一緒にいたいんなら手伝う。お父さんのところに行こう』

葵『いや、そんな簡単に納得してくれる訳ない!』

『みんなと一緒にいたいんでしょ!?それを伝えにいくの!!』

葵『わかった。なら親父に連絡しときます。多分行けるのは明後日です』

『よし、ご飯できた!運ぶよ!』

これ以上葵が辛くならないようにいつものような態度に戻した。