そんなこんなで盛り上がりながら学校に着いた。席はというと佳奈と加藤くんが隣の席で私は佳奈の後ろの席だから3人は結構近い位置関係にいる。
だからか、私と加藤くんと2人で話す機会も結構多かった。入学して1週間たった頃から佳奈は色々な人と仲良くなりだしてから休み時間は私たち以外の人と話すこともあるようになったからだ。
「ねぇ、優奈さん。」
「ん?どうしたの?加藤くん」
「えっとさ、結構仲良くなったしその加藤くんって呼び方やめにしない?僕苗字で呼ばれるの好きじゃないんだよね。なんか、他人行儀ぽくて」
「え?うん。いいよ!じゃあ夏葵くんって呼ぶね?」
「あ、うん、それでいいよ?…今は…」
「だったら、夏葵くんも優奈さんって、さん付けじゃなくて、呼び捨てでいいよ?佳奈のこともさー。」
「え?あ、僕は遠慮しとくよ」
「え?何それ笑」
夏葵くんはおかしな人だ他人行儀ぽいから苗字呼びは嫌とか言うくせにさん付けは変えたくないとか。それからというもの私と夏葵くんは色々な話をした。実はお互いゲームとか漫画とかアニメとか大好きだということもわかった。
1ヶ月経つ頃には私は夏葵くんのことを夏葵!!って呼び捨てにするようになった。