「おはよぉ」
「おはよー。優奈!!」
次の日何とか遅刻せず佳奈と待ち合わせのT型の路地に来ることが出来た。
「おーい!!!」
急に叫び声が聞こえてお互いに振り向いた。そこには加藤くんがいた。
「優奈さんと佳奈さんもこっちなんだね
僕も一緒行っていい?」
「え!!?」
そー言って声を上げる佳奈のほっぺは真っ赤に染まっていた。
「どうする?佳奈」
私はわざと選択を佳奈に任せた。「いいよ」
佳奈はもう、誰もが惚れそうな位の笑顔を浮かべてそう答えた。
「よっしゃ!!ありがと!!」
そっからは3人で学校に行った。本当なら私は用事があるとか言って先に行った方がいいかもしれないんだろうけど、佳奈が私の手を掴んだまま離そうとしなかった。まるで、絶対先に行かないで!!って言うような。
「ねぇ!優奈」
「え?ごめん。聞いてなかった」
考え事をしていた私は2人の話を全く聞いていなく突然の佳奈の問いかけの意味が全く理解出来なかった。
「もうー。しっかりしてよ!!」
「えへへ。ごめんって。」
佳奈の話では加藤くんが2人はいつ頃からずっと一緒なの?って聞いてきて佳奈が答えて。だよね?って聞いたところだったらしい。
「あ、うん!そーだよー!」