小学校の頃生活の時間にお花観察があったの。
お花が辺り一面広がってる公園で写真を撮ったり,絵を描いたり,匂いを嗅いだり
友達もみんな楽しそうにお花を観察したり走り回ったりしていたの。
私は小さい頃から大好きなお花があってこの公園にあるかなって1人でずっと探してた。
でも、お花は見つからなかった。だけどポツンって1人でお花を見ていた男の子がいたの。同い年ぐらいの男の子。私はその男の子に声をかけたの。
「ねぇ、何してるのー?」
そしたら男の子は優しい声で「花みてるの」ってそう答えた。
私は男の子の声をもっと聞きたくなったから質問したの。
「ねぇ、何のお花が好き?」
男の子は少し考えながら
「僕は…の花が好きだよ。君は?」
その質問の答えは毎回同じ。私の大好きな花。
今私が一生懸命探してた花。
「私はね。“たゆまぬ努力”って花言葉を持つ
紫のグラジオラスっていう花が好きだよ。」
そしたら男の子は「そうなんだ」って返事だけしてまた、お花観察したの。私も男の子の隣でお花見ていたかったのに先生に呼ばれちゃって男の子の名前を聞く前に帰ることになっちゃったんだ。