男の子とこんなに話すことない私はかなり緊張していた。

「タ、タメ口ね。うん、いいよ」

「よかった。家はこの辺?」

「うん、歩いて5分ぐらいの所。海くんは?」

「俺はここから15分ぐらい歩いたところかな」

「そーなんだ。お互い近いね。」

「雪乃は…あ、雪乃さんは…」

「雪乃でいいよ」
私は笑ってそういった。

「じゃあ俺の事も海って呼んで」

そう言われて、心臓がドキッと跳ね上がる感覚がした……。

「海…ね。呼びやすくていい」