隅にあるベンチに座ってスマホをいじりながら男の子を待った。
「お待たせしました!」
ハァ、ハァ…と息を切らしながらあの男の子が声をかけてきた。
走って来たのだろう。今の時刻は13時ピッタリ。
「私も、さっき来たばっかりです」
「これ…。昨日はありがとうございました!本当に助かりました!」
昨日の2000円を私に差し出しながら、男の子は深々と頭を下げてお礼を言ってきた。
「いえ、よかったです」
正直、見ず知らずの人にお金を貸して返って来る保証もなかったので少し不安だった。
「こんな、知らない人にお金貸すなんて優しいんですね」
男の子は微笑みながら私に言った。
私は、照れくさくなって目を逸らす。
「俺、中村 海って言います!もしよければ、お名前聞いてもいいですか?」
「あ、私は雪乃…桜木 雪乃っていいます」
「雪乃さん…。素敵な名前ですね」
名前を褒められたといえ、素敵と言われることは滅多にないので嬉しかった。
「海…さんも、いい名前ですね」
「ありがとうございます!高校生ですか?俺は高校3年生です」
「私も高校3年です」
「同い年なんですね!じゃあタメ口で話しませんか?」
「お待たせしました!」
ハァ、ハァ…と息を切らしながらあの男の子が声をかけてきた。
走って来たのだろう。今の時刻は13時ピッタリ。
「私も、さっき来たばっかりです」
「これ…。昨日はありがとうございました!本当に助かりました!」
昨日の2000円を私に差し出しながら、男の子は深々と頭を下げてお礼を言ってきた。
「いえ、よかったです」
正直、見ず知らずの人にお金を貸して返って来る保証もなかったので少し不安だった。
「こんな、知らない人にお金貸すなんて優しいんですね」
男の子は微笑みながら私に言った。
私は、照れくさくなって目を逸らす。
「俺、中村 海って言います!もしよければ、お名前聞いてもいいですか?」
「あ、私は雪乃…桜木 雪乃っていいます」
「雪乃さん…。素敵な名前ですね」
名前を褒められたといえ、素敵と言われることは滅多にないので嬉しかった。
「海…さんも、いい名前ですね」
「ありがとうございます!高校生ですか?俺は高校3年生です」
「私も高校3年です」
「同い年なんですね!じゃあタメ口で話しませんか?」