いい人そうだし、全然怖い感じもなかったけど、怪しすぎるよね。

「うぅ〜〜。」とベットにうつ伏せで唸っていると、ふと貰った紙袋の中身は何だったのか気になった。

開けてしまおうか…。もう、どうせ会うこともないし返せないもんな。

紙袋の中にはピンクの包装紙に赤いリボンのついた、手の平に乗る程度の大きさのものが入っていた。
恐る恐る、包装紙を剥がした。

「あ……。かわいい、猫…?」

中にはもふもふした白猫?のマスコットが入っていた。
わざわざ、箱にいれてその上から包装紙で包んであった。

あ、そう言えば私のことを気になっててって言ってたなあー。
でも、私あの人のこと知らないしどこかで話したことあったっけな?

考えても全然、あの人のことを知らない私は怖くなってマスコットを箱の中に戻した。