ライラと食事をする場所に向かうと、そこにはオスマンさんと綺麗な女性が座っていてにこやかに微笑んでいる。
「メルちゃん、綺麗だね」
「あ、ありがとうございます」
ライラに椅子を引かれ座るとすぐに料理が運ばれてくる。見た感じコース料理みたい。
「メルちゃんいただこうか」
「はい」
学校でテーブルマナーを習ったことがある。
それを思い出しながら私はナイフとフォークを持ちお肉を一口サイズに切って口に入れた。
「ん……! 美味しい……」
このお肉、口の中で蕩けてしまいそうなくらい柔らかい。
美味しい。
その後も、野菜やコンソメスープが運ばれてきて全て絶品で美味しかった。
この世界にはパンはないのかな……と思っていると、運ばれてきたのはパンをスライスしてその上にトマトのような果物のスライスとカッテージチーズのようなものが乗っている。