「どうしてですか!?」

「どうしてもこうしてもねーだろ、バカか?」

「バカじゃないですよー!」


 ふ、と鼻で笑われる。
 同時に周りの先輩も仁先輩の事を茶化すように言葉を交わして、それをめんどうに感じたのか仁先輩は私を無視してどこかへと行ってしまった。


 ……残念。
 それでも私はめげないからね!


「仁先輩!! また!!」


 背中に投げかけても反応はなし。

 廊下にいた人達は私の突然の告白に驚いて立ち止まっていたけれど、先輩たちが悪目立ちするせいかひっそりと見ているだけだった。