その日から毎日メッセージが送られてきた。少し面倒臭いなと、思いながらも、家族以外の人とまともに会話をしたのは久しぶりだったから嬉しい気もした。まだこんな感情があるとはおもっていなかった。
1つ不思議なことがあった。朝からお夜まで、いつメッセージを返しても15分以内に返ってきた。優春は学校に行っていないのか?いや、あの優春に有り得るわけがない。でも何故だ?そんなこと考えていると親達に話があると言われ、僕はリビングに向かった。
「あなた、高校決まってるの?もう受験でしょ。母さんも、父さんも心配なんだよ。」
僕は少し俯き、首を降った。
「そう言うと思ったわ。ここどうかしら。学校探してたの。」
人数がすくなく、毎日学校に行かなくても、週に1度でも学校に来ればいいというシステムの学校だった。その学校は受験がなく、面接だけらしい。
「ここにするよ。ありがとう母さん、父さん」
母さんはほっとするような顔で僕を見てきた。父さんは無理だけはするなって言ってくれた。本当に家族にだけは恵まれている。
部屋に戻りすぐに優春にメッセージを送った。
-高校決まったよ。
と、それだけ。珍しく優春は既読を付けなかった。1日っても見ていなかった。ここまで来ると心配だな。なんて、思いながらももう3年も会ってない異性の友達のことを思う。
次の日メッセージが届き、少しほっとした。
-本当に?!私もちょうど決まったところなんだ!
-智樹はどこにしたの?
言わなきゃダメなのか。少し言うのが恥ずかしかった。受験がなくて、週1日からなんて言ったら笑われるかもしれない。でも、優春にならいっか。とか安易な気持ちで高校名を言った。
-本当に?!!!実は私もなんだ!
と、返ってきた。僕はびっくりして思わず立ち上がってしまった。急にたったせいで視界が黒くなって、世界が歪む感覚がした。それにしても、そんな漫画みたいなこと起こるんだなと、びっくりした。
-また会えるね!智樹!
早く中学校生活が終われ。と、心から思った。こんな感覚は初めてだった。