そっか、もうそんな時期か……。

ここの公園はどこよりも早くイルミネーションが点灯する。

昨日はまだ点灯してなかったから、恐らく今日から点き始めたんだろう。

なんてタイミングがいい……。

「少し、見ていくか?」

「えっ……いいの?」

いいのって聞きながら、恋々愛の目は嬉しそうに輝いていて。

「見たいんだろ?」

俺はふっと恋々愛に微笑みかけた。

それに安堵したのか、恋々愛は大きく頷いて公園の方へと駆けて行く。

そして、スマホを取り出すと幻想的なこの光景をたくさん画面におさめていって……。

写真……。

この写真をまた見返す頃、君は俺のことを思い出してくれるのかな。