だけど、外はもうこんなに暗い。

肌寒いうえに、明日も学校があるから早く恋々愛を帰らせないといけない。

そんなの、分かってるけど……。

──────────帰したくない。

「あっ!」



何かを見つけたのか、突然大きな声を出した恋々愛。

何だ?

俺は不思議に思いながら、彼女の視線の先を追った。

「あっ……」

視線の先には、イルミネーションでライトアップされた公園。

暗闇の中で優しく(とも)る小さな灯りたちに俺と恋々愛は目を奪われる。

「きれい……」