その状況に恋々愛は食べ終わった後気づいたようだけど。

食い意地張って食べすぎたことが恥ずかしいのか、恋々愛は顔を真っ赤にして俯いた。

「よく食うのはいいことだろ。見ている側も幸せになる」

「へっ?」

俺の言葉にパッと顔を上げて、目をぱちくりさせる恋々愛。

恋々愛がご飯を食べてる時、全員が恋々愛を見ていることに気づいていないのか?

恋々愛が美味しそうにとろける度に、リビングの雰囲気が一段と和むのを。

みんなを笑顔にしていることを……。

「そ、そんなこと……っ」

今度は褒められたことに対して恋々愛は頬を赤く染めた。

笑ったり、怒ったり、落ち込んだり、照れたり、驚いたり、悩んだり、困ったり……。

その全てが愛おしい。