「本当はな、世界的に抹殺するぐらい罰を与えようと思ったんだ。だけど、お前ら本当に佑香に感謝しろよ、」

俺は、深く息を吸って、泣き崩れる女たちに向けて告げた。

「お前たちは退学だ。」

これでも、ものすごく軽い。

「っっ、は、は…い…」

「申し訳ありませんでした。」

「今日の放課後までに、退学届けを職員室に持ってこい。」

「わ、分かりました……」

「、、お前ら、行くぞ。」

俺は、冷たく言い放ってから、屋上を後にした。

「凌、これでいいのか?」

「本当は、良くねぇよ。」

「そうだよな。」

「てか、俺、マジで許せないんだけど。花衣さんあんないい人なのにさっ!」

ほんとだよ、佑香が何をしたって言うんだよ。

佑香は、今までも、沢山辛い思いしてきたんだろ…、それなのに、なんでまた辛い思いを…

「俺、これ以上は絶対佑香を傷つけさせない。俺が守る。」

「それは俺達も同じだぞ。花衣は、俺達で守る。」

「ああ……」