「違いますっ、」

「…分かった…。誰にも、言わない。だけど、困ったら言うんだぞ?」

「は、はい。ありがとうございます……」

良かった…分かってくれて……

「す、すみません。じゃあ、失礼します…。」

「あ、ああ。」

「あ、九条さんっ、しばらく、昼休み行けそうになくて…皆さんに伝えて貰えますか…?」

「…分かった。」

「ありがとうございます。失礼します…」

なんか、九条さんの眉間にシワが寄ってる気がする…けど、気にしないでおこう。

私はその場から離れて、足を気にしながら、家へ帰った。


数日後、昼休みになって、こっそり、お弁当を持って、屋上へ向かおうとすると、聖良くんに呼び止められた。

「佑香、今日、一緒に昼食べない?今日俺、パンだから。」

キョロキョロと周りを見渡す。大丈夫かな……

「、うん。屋上行こうと思ってて…」

「あ、いいよ。屋上行こう。」