「佑香…?いいのか?」

「はい。」

「じゃあ、花衣、今度こそ座ってくれ。」

「えっ、す、すみません。」

即座に九条さんは、席をたって、そこに私を座らせてくれた。

「えっと…ま、まず、白鳥 咲は、私の母です。」

「だから、そんなに似てるのか、」

「それで…母は数年前から、重い病気にかかって、その…亡くなりました…」

、自分の口からそのことを言うのは、どれだけ辛いことだろう…涙腺が緩んでしまう。

「もういい、佑香。もういいよ、辛いだろ。」

私が泣きそうになっているのを察してくれたのか、凌さんはかがんで私の頭をぽんぽんとしてくれた。

「うっっ……父も、私が小さい時に、なく…なって…もう、2人には、会えない……んです、」

「佑香、もういいって……」

「凌さん…、」

「お前ら、もういいだろ。」

「悪いな。花衣、ありがとう、」

皆さん、謝罪と、礼を伝えてくださった。