「えっ!、凌くんっ、」

今までのキス以上の刺激が私を狂わしていく…。

「明日、渡すからっ、」

何度も繰り返されるキスに酸素が欲しくて、空いた隙間に手を入れて押さえた。

完全に獣と化した凌くんをなだめると、凌くんは対処方法を分かっているかのように、今度は目をうるませた。

「嫌?」

「嫌、ではないんだけど……」

えっ〜と、…何て言えば…

「じゃあいいよな。」

「えっ!?」


─やっぱり、不敵に笑う彼には勝てそうに無いです。

凌くんと初めて迎えたバレンタインはチョコよりもずっとずっと甘くて……一生私の記憶に残るものになりました─。


─完─