電話が切れてから、私は急いで準備をして、念の為バレンタインのチーズケーキも持って、駅前に向かった。


駅前に着いて、キョロキョロと辺りを見渡す。

「佑香!」

「あ、凌くんっ!」

何故かスーツを着ていて、髪型もセットしている凌くん。

っ、あまりにも様になりすぎてるというか、カッコよすぎる…。

でも、今はそんなことを言っている暇はないみたい。

凌くんは私の手を取って、凄いスピードでかけて行って、気づいたら見上げれば30階ぐらいあるんじゃないかってくらいのビルに着いていた。

そのまま最上階へ行って、凌くんは1番奥の部屋のドアを開けた。

そこに居たのは……

「佑香ちゃんっ!」

凌くんのお母さん……と…