お母さん、凌くんと出会わせてくれて、ありがとう。

きっとお母さんからの贈り物だね。

私、知らなかったよ、こんなに自分を愛してくれる人がいるなんて…。

だから、ずっとずっと、この幸せを離さないように大切にしていきます。

凌くんの言葉の一つ一つが私を照らしてくれるから。

まだまだ、凌くんには全然釣り合わないけど、自信をもって隣に並べるように頑張るから…。



─目の前にある幸せに涙を流すと、凌くんは綺麗な指で優しく涙を拭ってくれた。

「嫌だったか?」

フルフルと首を横に振る。

「傍に居てくれて…ありがとう。」

そう伝えると、凌くんはまた優しく私を抱き締めてくれた──。