凌さんは私の後ろに手をつくと、私を上から見上げた。

「もう1回」

「、、凌…くん?」

蚊が泣くような声でもう一度名前を呼ぶと、凌…くんは、嬉しそうに頬を緩ませた。

そのまま、私の唇に何度も甘いキスを降らせた。

「歯止め効かなくなる前に俺を止めて。」

「……う、ん。」

返事をしても、止められない。
だって、嫌じゃないから……。

「凌くん、ずっと、一緒にいて?」

「本当、煽んのが上手だな。」

「分かんない…。」

「凌さんとか、敬語とか外れんのずっと待ってた。もう戻んなよ。」

「うん、…。」

凌くんは立ってるから、必然的に上目遣いになる。

凌くんといたら、絶対幸せになれる…。