「えっ、?」

「花衣様もこれからお風呂に入られると思うのですが、着替えの服がなくて…僕のを貸しますと、後で凌様にやられそうなので笑」

「でも、凌さんは…」

「凌様を驚かせましょう。それに凌様が嫌っていう訳ないですから。」

楽しそうに笑って、私に凌さんの大きなTシャツを手渡してきた長谷部さん。

その後すぐに凌さんが出てきてしまったからもう後戻りは出来なかった。


─お風呂から上がって脱衣所の鏡を見ると、私の首元にはしっかりと赤い跡がついていた。

っっ!前も…あったよね…

恥ずかしくて、私は急いで凌さんのTシャツを着た。

だけど…大きすぎる。…胸元が危ない。

だけど、私には他に何もないから、キャミも着てるしと自分を落ち着かせて、ドライヤーで素早く髪を乾かして熱のこもった脱衣所を出た。