「もう、近寄んな。何回やったって無駄なんだよ。」

「はぁ?お前、結局4人だったじゃねえか。」

そう煽る七瀬さんに九条さんから怒りの混じった声が飛んだ。

「お前見てなかったのか。俺たちはほとんど何もしてねぇ。俺たちが来た時にはお前らなんてもう壊滅的な数だっただろうが。」

その声に七瀬さんは、怯んだような顔を見せて、後退りながら、どこかへ走っていった。

…終わっ…た??そう思うと、私は全身の力が抜けてその場に座り込んでしまった。

良かった、良かった…凌さんが無事で…
涙で視界も滲む…。

「っっ〜、」

嗚咽が漏れる。

そんな私の体はすぐに温かい体に包まれた。

「へっ?」

顔を上げると凌さんが柔らかく笑っていた。

だけど、……