「ずるい…」

「ずるい…?」

「可愛すぎるから。」

「へ…?」

俺は、佑香の前髪をかきあげて、その狭い額にそっと顔を寄せた。

「っつ、」

佑香の甘い吐息がきこえる。

そして、優しくキスをおとした。

「りょ、さん…」

「ん?」

「あ、いえ…」

戸惑いながら視線を泳がす佑香の前髪を丁寧に撫で下ろした。

「続きやるから、前向いて。」

「はい…」

自分でやっててなんだけど、佑香危機感無さすぎるな。

襲ってくださいって言ってるようなもんだろ。

いつか俺だけのものにするから。

「佑香ー」

「は、はい!」

「終わったよ。」

「ありがとうございます!」

「凌さんに乾かしてもらえるなんて、女の子の夢ですね、」