「毎日って…そんなに凝ったものじゃないですよ?」

「花衣と結婚したら食べれるな。」

突然そんなことを言った、九条さんはなぜか凌さんを見ながらニヤニヤしている。

「佑香1人に任せねぇよ。」

するどくはっきりと返した凌さんの言葉に心がほわっーと広がるように温かくなる。

そ、そっか、私は…凌さんと結婚…するの?

考えられない…。私がこんなに世界線が違うようにかっこいい凌さんとなんて…。

「佑香?どうした?のぼせたみたいに顔が赤いけど。」

「っ!なんでも、ないです…。」

だ、だって、凌さんが急に甘いことを言い出すから!

「は?凌、なんで既に花衣さんと結婚する気でいるの。」

眉間にシワを寄せた水無月さん。

え、水無月さんは、私と凌さんが許嫁の関係だって知らないの?てっきり、凌さんが言ってるものだと思ってた。