「ねぇ!でも、花衣さんのそれ、目立ちすぎじゃない?」

それって、やっぱり、この痕のこと?

「凌!マジで何したんだよ!」

「うるさい、遥斗。」

「花衣が怒ってないんだからいいだろ。」

「え!うそ、花衣さん、怒ってるよねっ!?」

「いえ、全く…。」

なんで、私が怒るんだろう。怒ることなんてないのに…。

「おい。佑香が作ってくれたご飯が冷める。だまれ。」

厳しい言葉を向ける凌さんはやっぱり、オーラがある。

「ごめん…花衣さん。」

「そんな!謝らないでください。」

「ごめんね。ありがとう。いただきます。」

すぐに皆さん椅子について、ご飯を口に運び始めた。

私も同じように手を合わせて、食べ始める。

「美味しい!これ、毎日食べれたら幸せだろうな〜」