「いや、1泊2日、ここ一帯には俺たちしかいない。」

「そんなの、物語でしか見たことなかったです…。」

「佑香、海行くか?」

「行きたいです!」

佑香の元気な返事に、後ろを向いて、3人にアイコンタクトをとると、全員同じように頷いた。

「じゃあ、佑香。どうする?着替えるか?」

「着替えてきます!」

なんの戸惑いもなく笑う佑香。着替えるって、水着ってことだよな?…こいつらに見せたくねぇんだけど。

2階へ上がっていった佑香を見送ると、輝月が、苦笑しながら俺の肩に手を置いた。

「凌、そんな顔すんなって。あの花衣だぞ?上に何か羽織ってくるだろ。それに、万が一羽織ってなかったとしてもそんなに露出高くないだろうし。」

…そうゆうことじゃねぇんだよ。