「佑香、すぐに荷物置いてくるから、待ってろ。」

「はいっ!すみません、お願いします。」

佑香を置いて、3人と2階へ上がる。

「ねね、今日さ、俺たち同じ部屋で寝る?」

こうゆう事を言うのはいつも遥斗だ。

「何言ってんだよ。ちゃんと1人1室あるだろ。」

「こんなむさ苦しい男が集まって何をするんだ。」

俺が3人の会話を遠巻きで眺めていると、ふとあることが脳裏に浮かんだ。

『こんな男4人に佑香1人だぞ?考えもしなかったが、佑香は嫌じゃないか?』

「これはやったな……」

こんなことして佑香に嫌われるに決まってる。

こいつらのことは信じてるけど、一応釘をさしておくか。

「竜、遥斗、輝月、お前ら、くれぐれも佑香に変なことすんなよ?」

「するわけねぇだろ。」