しばらく廣山さんと雑談をしながら過ごし、小さく佑香の姿が見えた瞬間に、俺はかけていった。

「佑香っ!大丈夫だったかっ?」

自分でも分かる。俺は、過保護すぎる。佑香に飽きられても仕方ないけど、でも、心配で仕方ない。

「あっ、凌さんっ!待たせてしまって、ごめんなさいっ!」

申し訳なさそうに、眉毛を下げる佑香は、白いビニール袋を抱えている。

「他に必要なものはないか?」

「はい!大丈夫です。」

満足とでも言うように、満面の笑みを見せた佑香の手を引いて俺は車に乗った。



「じゃあ、凌さん、今日は本当にありがとうございました。」

「ああ。」

佑香を無事部屋まで送り届けて俺はその場所を後にしようとした……瞬間に、グンっ…と軽く服を掴まれた。

「凌さん、お昼ご飯何がいいですか?」