悶々と一人で考える夜、独り言は止まらない。

こういう時、相談出来る友達の一人でもいれば……生憎私はぼっちなのだ。 こういう時に恋愛相談を出来る女友達の一人もいやしない。

パッと岸田さんの顔が浮かんだけれど、彼女は北斗さんが好きなのだ。 こんな相談無神経すぎる。いや、北斗さんと出掛ける休日の洋服を選んでもらったり無神経な事は沢山してきたのだが…。

考えすぎて長風呂をしてしまい頭がカッカッと熱くなってしまった。
お風呂だけのせいじゃない。北斗さんのあの言葉が何度も頭を回っている。
それだけで倒れそうだった。

お風呂上がり、ふと携帯を手にするとそこには二件のメッセージと一件の着信が画面に映っている。
まさか北斗さん?!

直ぐに着信を確認すると、そこには母の名前があった。 ズンと背中が重くなる。 バクバクと心臓が忙しなく動き、頭がクラクラする。

こんな時に限ってお母さんから電話なんて………。

気持ちを落ち着かせるようにライン画面を開くと、そこには北斗さんと木島さんからメッセージを受信していた。