「僕はさっきも言ったように土曜日はたまに休みで、日曜日は確実に休み。君は?」

日頃の予定を訊かれた。

「私は平日に大学があるくらいです」

「じゃあ君が良ければ、おばさんには毎週日曜日に会いに行こう」

桐人君の言葉に、私は自分でいっぱいいっぱいだったが、此処に来た大事な理由を思い出した。

桐人君は本当に母のことを考えてくれている。

「桐人君はお休みの日に大丈夫ですか?」

でも流石に申し訳ない。
だって貴重なお休みだから。

「おばさんへの恩返しのためだから、君は気にしないで」

笑顔で言われたら、それ以上は言えなくなった。

「僕達が出来る範囲で、おばさんに出来ることを二人でしていこう」


桐人君はお風呂に行った。
私はやっと目の前のペットボトルを掴むと、ソファに座ったまま考える。

お母さんに残された時間はあとどれだけだろうか。