フゥーと息を吐いて自分を落ち着かせると、心を決めて桐人君の手に自分の手を添えた瞬間、ぎゅっと優しく握られた。
初めて異性と手を握った。
しかも相手は桐人君。
私の小さい手が、桐人君の大きな手に優しく包み込まれている。
冷静にしたはずの心臓は速度を再び上げる。
「さぁ行こう」
どうしよう。
ドキドキで倒れそう。
玄関を通るとまだ何も伝えていないのにお母さんが早足でこちらに来た。
もしかしたら門の所に付いている監視カメラの情報を執事から聞いたのかもしれない。
「美優!桐人君と付き合ってるの!?」
手を繋いでいる私達を見つけるとお母さんは飛び上がりそうな勢いで喜んだ。
広間に三人で入ると、桐人君はお父さんに挨拶をすると頭を下げた。
「おじさん、おばさん、本日は美優さんと結婚を前提にお付き合いをさせて頂きたく許可を頂きに参りました」
演技でも、私のために頭を下げる桐人君にトキめいてしまう。
初めて異性と手を握った。
しかも相手は桐人君。
私の小さい手が、桐人君の大きな手に優しく包み込まれている。
冷静にしたはずの心臓は速度を再び上げる。
「さぁ行こう」
どうしよう。
ドキドキで倒れそう。
玄関を通るとまだ何も伝えていないのにお母さんが早足でこちらに来た。
もしかしたら門の所に付いている監視カメラの情報を執事から聞いたのかもしれない。
「美優!桐人君と付き合ってるの!?」
手を繋いでいる私達を見つけるとお母さんは飛び上がりそうな勢いで喜んだ。
広間に三人で入ると、桐人君はお父さんに挨拶をすると頭を下げた。
「おじさん、おばさん、本日は美優さんと結婚を前提にお付き合いをさせて頂きたく許可を頂きに参りました」
演技でも、私のために頭を下げる桐人君にトキめいてしまう。